2003~2020年度の川崎医科大学衛生学の記録 ➡ その後はウェブ版「雲心月性」です。
2006年度 医用中毒 補充 大槻 範囲

食中毒について以下のうち正しい組み合わせはどれか。

a 腸炎ビブリオ ・・・ 耐熱性芽胞 ・・・ 魚介類
b 腸管出血性大腸菌 ・・・ シガ毒素 ・・・ HUS
c 黄色ブドウ球菌 ・・・ 耐熱性エンテロトキシン ・・・ 呼吸筋麻痺
d ボツリヌス菌 ・・・ 耐熱性毒素 ・・・ 嫌気性増殖
e カンピロバクター ・・・ 家畜・家禽の常在菌 ・・・ 潜伏期2~7日


ノロウィルス食中毒について正しいのはどれか。

a 加熱処理は有効である。
b 元来冬季に流行していたが,最近は夏季にも見られる。
c 毎年,若干名の死亡者が出る。
d 診断は血清抗体価の上昇を確認する。
e 毒素は肝毒性が強い。

食中毒について正しいのはどれか。

a 食中毒患者を診た医師は直接厚生労働省へ届ける義務がある。
b 最近5年間患者数1位の原因物質はカンピロバクターである。
c O157食中毒では二次汚染対策も重要である。
d キャビアの瓶詰めではウエルシュ菌に注意する。
e 細菌性食中毒で神経毒性は見られない。

食品保健について正しいのはどれか。

a ADI決定には疫学調査が用いられる。
b NOAELの1/100~1/1000倍の濃度をADIとする。
c ADIは遺伝子組み換え食品に適応される。
d バナナによる食物アレルギーは報告がない。
e 落花生を原材料とする食品は可能な限り表示する。

「魚介類等に含まれるメチル水銀についての食品健康影響評価」ついて正しいのはどれか。

a 魚類の脊髄に含まれる異常タンパクが問題である。
b 輸入魚類における遺伝子組み換えタンパクが問題である。
c コーデックス委員会による世界基準である。
d 胎盤通過性が問題である。
e 神経系への沈着は胎児では起こらない。